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2007/11/04

ホルモン療法について

病理結果が出た際に、乳がん無料質問箱に質問した回答


ホルモン受容体については、針生検の結果と術後の最終的な結果が違っていることはあり得ると思います。ホルモン受容体の有無は癌組織を免疫染色で染め顕微鏡で見て判定するので、一部の組織で診断する針生検の結果はホルモン受容体が不均一に分布する場合に全体の状態を表していないことがあります。

再発進行乳癌で確かめられたホルモン療法の効果は、1)ER(+)PgR(+)、2)ER(-)PgR(+)、3)ER(+)PgR(-)、4)ER(-)PgR(-)の順に低くなります。有効率は1)の場合で70~80%、2)の場合で40~50%程度とされています。こうした有効率は再発のように治療効果を確かめられる評価病変がある場合の数値なので、評価病変のない術後療法でどの程度の効果があるかは数値で表すことは困難です。

アメリカで出されている治療の効果予測で言うと、アマリアさんの場合は10年後の再発予防効果はホルモン療法だけだと約9%、化学療法だけだと約11%、ホルモン療法と化学療法(EC+タキサン系)の併用で約16%改善すると見積もられています。このまま日本人に当てはまるかは別にして、この程度の併用効果はあると見なすことができます。

化学療法後のホルモン療法としては抗エストロゲン剤のタモキシフェンだけ、あるいはLH-RHアゴニスト(卵巣機能抑制)とタモキシフェンの併用が考えられます。一般的な場合、化学療法で無月経にならなければ後者の方がより効果的だという結果が出されています。ただし、アマリアさんの場合はHER2(+++)なのでタモキシフェンの効果が低い可能性があり、無月経にならなければLH-RHアゴニストだけという選択肢もあると思います。

ドセタキセル+ハーセプチンとウィークリータキソール+ハーセプチンの効果に違いがあるかということですが、ほとんど差はないと考えて良いと思います。


化学療法が終わってからの話だけど、忘れないように、ネ。

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